中学生の月経不順の治療の目安は?

Q.中学校の養護教諭をしています。今中学2年生と1年生の女子より「月経がこない もう3ヶ月か半年ぐらいない」との相談を受けています。毎月の月経のあった日を記録していませんが、それまではきちんとあった(?)ようです。勿論妊娠の可能性はありません。過度のストレスかな?といいながら様子を見ようと言っていますが、受診のすすめはいつ頃するべきでしょうか?


A.初経から3年たっても月経が規則的になる女性はせいぜい65%位です。思春期の無月経の誘因として、過度なダイエットによる体重減少が問題になりますので無理なダイエットはしないように指導して下さい。受験や運動などのストレスも無月経の誘因になりますが、これは防ぎようがありません。一般に初経後3年未満で特に誘因がなく無月経期間が8カ月に満たなければ多くの場合積極的な治療は不要です。経過観察でよいのですが、無月経の程度を軽い1度と重い2度にわけてどちらであるかを簡単に調べる方法がありますので、初経後3年前後で半年位月経がない場合に検査だけでも受けておくと安心して経過をみることができます。中学生ですのでもちろん内診をせずに検査を行います。実際にはある種のホルモン剤を1週間から10日間ほどのむか注射するかして月経がくるかどうかで判断します。17歳を過ぎても3カ月以上月経がない場合には少し積極的に治療すべきだと思います。初経後3年を過ぎて半年から8カ月以上月経がなかったり第2度の無月経である場合も積極的に治療することになります。

量 戻る